日本語教員試験の概要・試験日程・申込方法
日本語教員試験は、登録日本語教員になるために必要な国家試験です。令和8年度(第3回)試験は2026年11月8日(日)に実施予定で、出願期間は2026年7月中旬〜8月中旬(予定)です。第1回(2024年11月)には17,655人、第2回(2025年11月)には17,597人が受験しました。本記事では、試験の構成・日程・受験料・申込手順を、文部科学省の公開情報に基づいて網羅的に解説します。
次回試験:令和8年度日本語教員試験(第3回)
- 試験日:2026年11月8日(日)
- 出願期間:2026年7月中旬〜8月中旬(予定)
- 試験案内公表:2026年6月頃(予定)
- 合格発表:2026年12月中旬(予定)
- 試験会場:北海道・東北・関東・中部・近畿・中四国・九州・沖縄の8地域
- 受験料:基礎+応用 18,900円 / 基礎免除 17,300円 / 両免除 5,900円
出典:文部科学省「日本語教員試験に関すること」(2026年4月時点)。詳細は試験案内公表後に必ず公式情報をご確認ください。
試験の位置づけ
日本語教員試験は、日本語教育機関認定法に基づき、文部科学大臣が指定する試験機関が実施する試験です。この試験に合格し、実践研修を修了することで、登録日本語教員として文部科学大臣の登録簿に登録される資格を得られます。
試験は年1回の実施が予定されており、基礎試験と応用試験の2つで構成されています。
試験の構成
日本語教員試験は、「基礎試験」と「応用試験」の2段階で構成されています。
基礎試験
日本語教育に必要な基礎的な知識・技能を測る試験です。
- 出題形式:マークシート方式(選択式)
- 出題範囲:日本語教育の実践につながる基礎的な知識(5区分)
- 試験時間:120分(第1回試験の実績)
基礎試験の5つの出題区分は以下の通りです。
- 社会・文化・地域
- 言語と社会
- 言語と心理
- 言語と教育
- 言語(日本語の構造・音声等)
各区分の詳細な出題範囲と配点については、試験科目と出題範囲のページで解説しています。
応用試験
日本語教育の現場での対応力・実践力を測る試験です。
- 出題形式:マークシート方式(選択式)、音声問題を含む
- 出題範囲:基礎的な知識・技能を活用した問題解決能力
- 試験時間:聴解を含め複数セクション(詳細は文部科学省の発表を確認してください)
応用試験の特徴は、音声を聴いて解答する聴解問題が含まれる点です。教室場面や学習者の発話を聴き、適切な対応や分析ができるかが問われます。
出典:文部科学省「日本語教員試験の実施について」
受験資格
日本語教員試験には、以下の特徴があります。
- 学歴要件なし(高校卒業、大学卒業等の制限なし)
- 年齢制限なし
- 国籍制限なし(外国籍の方も受験可能)
- 実務経験不要
つまり、誰でも受験することができます。これは、日本語教育への多様な人材の参入を促す制度設計といえます。
試験日程の実績と次回スケジュール
日本語教員試験は2024年度の制度開始以来、毎年11月の日曜日に実施されています。
| 回次 | 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回(令和6年度) | 2024年11月17日(日) | 17,655人 | 11,051人 | 62.6% |
| 第2回(令和7年度) | 2025年11月2日(日) | 17,597人 | 11,876人 | 67.5% |
| 第3回(令和8年度) | 2026年11月8日(日)予定 | — | — | — |
出典:文部科学省「令和6年度/令和7年度日本語教員試験の実施結果について」、文部科学省「日本語教員試験に関すること」(令和8年度試験予定)
令和8年度(第3回)試験の主要日程
文部科学省の公表情報によれば、令和8年度試験のスケジュールは以下の通りです。
| 項目 | 日程(予定) |
|---|---|
| 試験案内の公表 | 2026年6月頃 |
| 出願期間 | 2026年7月中旬〜8月中旬 |
| 試験日 | 2026年11月8日(日) |
| 合格発表 | 2026年12月中旬 |
上記は文部科学省「日本語教員試験に関すること」のページに掲載されている予定です。最終確定の日程・会場・出願締切は、2026年6月頃に公表される試験案内で必ず確認してください。
試験会場
令和8年度試験は、北海道・東北・関東・中部・近畿・中四国・九州・沖縄の全国8地域で実施される予定です。具体的な会場は試験案内で公表されます。受験地は出願時に選択し、希望会場が満席になることもあるため早めの出願が推奨されます。
出典:文部科学省「日本語教員試験に関すること」(令和8年度実施予定)
受験料
令和8年度(第3回)日本語教員試験の受験料は以下の通りです。
- 基礎試験+応用試験(両方受験):18,900円
- 応用試験のみ(基礎試験免除者):17,300円
- 基礎・応用ともに免除(経過措置の事務手数料):5,900円
受験料は法令で定められており、改定がない限り令和6年度・7年度から据え置きの予定です。出願時に支払方法(クレジットカード、コンビニ払い等)を選択します。
出典:文部科学省「日本語教員試験に関すること」(令和8年度予定)
出願方法
第1回試験の出願は、オンラインで行われました。出願の流れは以下の通りです。
出願の流れ
- 受験案内の確認:文部科学省または指定試験機関のWebサイトで受験案内を確認
- オンライン出願:指定の出願システムから必要事項を入力
- 受験料の支払い:クレジットカードまたはコンビニ払い等
- 受験票の受領:出願完了後、試験日前に受験票が届く
- 試験当日:受験票と本人確認書類を持参して会場へ
出願時の注意点
- 基礎試験免除を受ける場合は、免除の根拠となる証明書類が必要
- 受験会場は出願時に選択するため、希望会場が満席になる前に早めの出願を推奨
- 出願期間の締め切りは厳守(期間外の出願は受け付けられません)
試験当日の持ち物と注意事項
必要な持ち物
- 受験票
- 本人確認書類(運転免許証、パスポート等の顔写真付き身分証明書)
- 筆記用具(マークシート用のHBまたはBの鉛筆、シャープペンシル、消しゴム)
- 時計(通信機能のないもの)
注意事項
- スマートフォンは電源を切ってカバンにしまう
- 応用試験には音声を聴く問題があるため、音声が聞こえる環境であることが前提
- 遅刻した場合の対応は受験案内を確認(一般的に、一定時間を超える遅刻は受験不可)
合格後の流れ
日本語教員試験に合格した後、登録日本語教員になるためにはさらに以下のステップが必要です。
- 実践研修の受講:登録実践研修機関で実践研修(教壇実習を含む)を修了する
- 登録申請:文部科学大臣に登録申請を行う
- 登録完了:登録日本語教員名簿に登録され、認定日本語教育機関で教えることが可能に
養成課程修了者で実践研修を課程内で修了している場合は、応用試験合格後すぐに登録申請に進めます。
旧検定試験との比較
従来の日本語教育能力検定試験と日本語教員試験の試験形式を比較します。
| 項目 | 日本語教育能力検定試験 | 日本語教員試験 |
|---|---|---|
| 構成 | 試験I(90分)・II(30分)・III(120分) | 基礎試験+応用試験 |
| 記述問題 | あり(試験IIIに400字の小論文) | なし(全問マークシート) |
| 音声問題 | 試験IIで出題 | 応用試験で出題 |
| 受験料 | 14,500円(2023年度) | 18,900円(両方受験の場合) |
| 合格後の研修 | 不要 | 実践研修の修了が必要 |
大きな違いとして、日本語教員試験には記述式の問題がなくなった点が挙げられます。すべてマークシート方式であるため、採点の客観性が確保されています。一方、応用試験では現場での判断力を問う問題が出題され、単純な知識だけでは対応できない設計になっています。
受験に向けた準備
日本語教員試験に向けた準備として、以下のステップを推奨します。
- 出題範囲の把握:試験科目と出題範囲を確認し、学習計画を立てる
- 過去問の確認:過去問と傾向分析で出題傾向を把握
- 教材の準備:おすすめ参考書・教材で効率的に学習
- 学習計画の策定:独学での勉強法で具体的なスケジュールを組む
まとめ
日本語教員試験は、基礎試験と応用試験で構成される国家試験です。受験資格に制限がなく、誰でも挑戦できることが特徴です。年1回の実施のため、計画的な準備が重要です。
最新の試験日程や出願方法については、必ず文部科学省または指定試験機関の公式サイトで最新情報を確認するようにしてください。
出典:文部科学省「日本語教員試験の実施について」「登録日本語教員の登録申請の手引き」